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見えないモノ 後編




真実がすべてとは限らない

それを前提に作り上げる物語は、私たち次第なんだ



この先妄想小説となっています
ご理解ある方のみ、お進みくださいませ














祐也が帰ってこない家は寂しくて、暗くて
こんなにも部屋の中が静かなだなんて思わなかった

二人用に買ったセミダブルのベッドも、すごく広く感じる
温まることのない隣の空間に手を伸ばしてみるけど
祐也のいない空虚感を埋めることが出来るわけなかった

「祐、なんで帰って来ないの?」
二日経ってもなんの連絡もない
…出ていけってことなのかな?
私が帰るまで、帰ってこないってことなのかな…
でも絶対いや
このまま会えなくなるなんて許さない
いっそ捨てられるなら、せめて思い出に残るような別れ方してやる
…なんて、意地張っても涙が止まらないこの状況はなんの説得力も無い

スーが毎日慰めてくれるその姿にさえ涙が出てしまうんだもん
…ごめんね、祐
こんなダメな彼女でごめんね

一回してみた電話は、電源すら入っていなかった
どこにいるんだろう、何をしてるんだろう
ご飯はちゃんと食べてるのかな?
ちゃんと寝れてるのかな?
考えれば考えるほど心配で、不安で…
誰かに電話しようかと思ったけど、祐のお友達に会ったことないし
ましてや電話番号なんて知ってるはずがない
…最低だ、私
祐のこと、何もわかってあげられてない


「ゆ、う…大好きだよ」
「うん、俺も大好きだよ」
後ろから、求めていた大好きな人の声にびっくりして身動きが取れなかった
「ごめんね、しお。ただいま」
「っつ!バカ」
涙で何も見えない、振り返る気も無かった
ゆっくり後ろから抱きしめる力に身を任せて、温もりを感じていたかった
お互い何も話さず、どれくらい時間が経ったんだろう
それぐらい、祐がそばにいることを感じていたかった

「しお、話きいて」
「…うん」
そういって抱えられてベッドまで運ばれる
この時に初めて正面で向かい合うと、祐も泣き腫らしていた
「ちょ、何泣いて」
「しおが待ってるなんて思わなかったから」
「え?」
「もういないだろうって覚悟してた」
「…」
「俺に愛想つかして出て行ったと思ってたの」
勝手にいなくなったのはそっちじゃない
「待ってるに決まってるでしょ」
「うん」
「どこ、行ってたのよ」
涙が流れないわけなくて、どうすればいいのかわからなかった
「ロケ。地方まで行ってたから、泊まりだった」
「そう」
祐の目尻に触ると溜まっていた涙がこぼれた
「泣き虫」
「しおの方が泣いてるじゃん」
「泣かせてるの、祐なんだけど」
むにっと頬を抓ると、ようやく空気が和らいだような気がした

「祐、あの日何を怒ってたの?」
そう聞くと、顔を引き攣らせてしまった
「もういいよ、あれ」
「でもあれで怒ってたんだよね?」
「まぁね」
「じゃあどうして連絡くれなかったのよ」
涙目になる私を見て、慌て始めた
「ご、ごめん。でもこれ言うには全部いわなきゃいけないし」
「じゃあ言ってよ」
「んー」
「お願い、ちゃんと祐のこと教えて。そんなに私、彼女の価値ないかな?」
ぽろっと流れてしまった涙に、祐が一気に顔を歪めた
「…俺だよ」
「え?」
「彼氏失格なのは俺。だってしおのこと、信じられなかったんだから」
「…どういうこと?」

私の手を握って、深呼吸をして話し始めた
「…しおと同じ大学に通ってるサッカー仲間がいるじゃん」
「え?あ、隼人くんだっけ?」
予想だにしていなかった始まりに少し驚いた
「うん。そいつから撮影中メールが来て、しおが浮気してるって」
「は?」
「抱き合ってキスして、二人でどっか消えたって来たから、俺焦って」
「…」
「しおに聞こうと思えば思うほど、怖くなって」
「ねぇ、祐」
「部屋でしか会えなくて、寂しい思いさせてる俺が言うのもなんけど」
「聞いて」
「しおが好きで好きで、本当に」
ぎゅっと抱きしめて、祐の不安を取り除きたかった
抱きしめ返してくれる祐に安心して、ゆっくり離した
「最初に言うけど、それデマ」
「…うん」
だよねって肩を落としながら呟いた
「でも全部本当」
「…は?」
「抱き合ったし、キスって言わないけど、そのあと二人でご飯も食べた」
そういうと祐の瞳に影が見えた
「これ聞いてどう思った?」
「…なんで聞くの」
「でも一番最初に言ってくれれば、誤解なんかなかったのに」
「…うん」
「私はフラ語専攻してるから、フランス人の男性と挨拶してたのよ」
そういうとぽかーんと口を開けてしまった
「交換留学生を案内しなきゃいけなくて、ご飯にも行ったの」
「でも、外人だなんて一言も」
「祐に言わなかったのは、私が悪いし。ごめんなさい」
「しおは悪くない、謝んないで」
「祐が友達をどれだけ信用してるか大切に思ってるか知ってるよ」
「うん」
「でも私のことは一番に信じて欲しかった」
「ごめん」
「私には、祐しかいないっていってるのに」
そういって祐を見つめると力いっぱい抱きしめてくれた
「本当に、ごめん」
「私もごめんね」
「ごめん、ごめんね」
「うん」
「お願いだから、しお」
「うん、嫌いになんないよ」
そういうと、祐は私の肩に顔を埋めてしまった

「落ち着いた?」
「たぶん」
「たぶんなの?まだなんかある?」
「しおが本当に離れてないか不安」
「ふふ、そんなこと?」
大好きだよ、と耳元で囁くと祐がびくっとなってた
「そうやって俺を転がすんだから」
「嫌だった?」
「嫌じゃないけど」
二人でベッドに寝転ぶと、こんなにも安心する
絡めた指を見つめてつい頬が緩んでしまう
「何笑ってんの、しお」
「だって祐が隣にいてくれるから嬉しいんだもん」
「しおは本当に可愛い。一生家から一歩も出したくないのに」
「じゃあ祐も一緒にいてくれる?」
「いる。ずっと家でぎゅーぎゅーする」
「ふふ。でもだーめ、お仕事頑張んなきゃでしょ」
「はいはい。じゃあ今する」
そういって手を広げたところに収まると、祐の匂いがした
「祐の匂いがする」
「俺以外の匂いだったら怖いでしょ」
「女の人の香水とか付けてたらどうしようかと思って」
「そんなわけないよ。俺人見知りだよ」
「それ関係あるの?」
祐の首に手を回して距離を縮める
「しーお、あんまり近づくと襲っちゃうよ」
「ふふ、わざとだもん」
「え?」
「祐がいつ襲ってくれるか待ってるんだもん」
「…そういうこと言うと、もう待てないよ」

鋭い視線に見つめられて熱いキスが降り注ぐ
このまま二人だけの世界になればいいのに
永遠に夢からさめなければいいのに
「絶対俺の方が好きなんだよ」
掠れた甘い声で囁かれたら、涙が出そうになった
全身で想いを伝えてくれる祐は本当にかっこよくて
心が温かい人なんだって思うの
「しお、ちゃんと俺を見て」
飛ばしそうになる意識を目覚めさせる甘い声と笑顔
「ゆ、う」
「しおの目が俺しか見えなくなればいいのにね」
祐が泣きそうな顔で笑うから、どうすればいいかわからなかった
祐が安心する言葉をかけてあげたいのに
そのまま激しく愛されて何も言ってあげられなかった

寂しがり屋で甘えん坊の祐は
言葉足らずでお互いすれ違ったりもするけど
でも私を全力であいしてくれてるんだって信じてるから
私も全身で祐を愛せるの

「愛してるよ、しお」
なんどもくれる言葉が見えたらいいのに
不安になっても、安心できるように
「もっと言って」
でも我儘を言っていたいから、このままでいいや
「しおのお願いならなんでも聞くよ」
優しい顔で笑う祐が大好きで、愛が溢れてしまう

一つ壁を乗り越えて、もっと近づける
苦しくても辛くても、たくさんの幸せな思い出で救われる

「じゃあ明日も好きって言ってね?」

この我儘はこれからもずっと、聞いてね


end
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カテゴリ : 【ラブラブ小説
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いくさんへ From:しおりん

いくさんこんばんワンコ~
コメントありがとうございます♪

たくさんの素敵なコメントに涙がでちゃいますよぉ><
本当に嬉しいです!!
いつも読みに来て下さってありがとうございます~

ゆっくり書いていきまぁす♪


From:いく

しおちゃん、こんばんは。
今回も素敵な小説をありがとう(^^♪

読んでると、まるで小説の中の光景が細かく浮かんでくるような感じがしてドキドキしたり、悲しくなったり、嬉しくなったりしていました。それは何と言っても、しおちゃんの手越くんへの愛、そしてしおちゃんの文章力なのだと思いますよ!

あまりプレッシャーをかけちゃうと負担になっちゃうと思うので、マイペースで小説ずっと続けて欲しいです。

バレンタインはさらに甘々を期待していますよ~(笑)


senさんへ From:しおりん

senさん初めまして。
コメントありがとうございました

いつも読みに来て下さってありがとうございます♪
書いた側はupした後、読者様の反応がとてもドキドキでw
いつも恐る恐るupしているのですが
とっても素敵なコメントにまた頑張ろうと思いました!

もしよければ、また読みにきてください


秘コメのYぴさんへ From:しおりん

秘コメYぴさん、コメありがとうございます
うp遅くなってごめんなさい><

いつも読んで下さって本当に嬉しいです~
愛のこもったコメントにいつも励まされて
また書こうと頑張れます!!

また時間はかかると思いますが
また書きますので読みに来てくださいねv-238


From:sen

はじめまして。
しおりんさんの小説大好きです。
キュンキュンしながら拝見しています。
これからもお願いします。
私も妄想が止まりません。。。

管理人のみ閲覧できます From:-




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いくさんへ
いくさんこんばんワンコ~
コメントありがとうございます♪

たくさんの素敵なコメントに涙がでちゃいますよぉ><
本当に嬉しいです!!
いつも読みに来て下さってありがとうございます~

ゆっくり書いていきまぁす♪
【2011/01/14 00:52】URL | しおりん #-[ 編集]
しおちゃん、こんばんは。
今回も素敵な小説をありがとう(^^♪

読んでると、まるで小説の中の光景が細かく浮かんでくるような感じがしてドキドキしたり、悲しくなったり、嬉しくなったりしていました。それは何と言っても、しおちゃんの手越くんへの愛、そしてしおちゃんの文章力なのだと思いますよ!

あまりプレッシャーをかけちゃうと負担になっちゃうと思うので、マイペースで小説ずっと続けて欲しいです。

バレンタインはさらに甘々を期待していますよ~(笑)
【2011/01/14 00:21】URL | いく #-[ 編集]
senさんへ
senさん初めまして。
コメントありがとうございました

いつも読みに来て下さってありがとうございます♪
書いた側はupした後、読者様の反応がとてもドキドキでw
いつも恐る恐るupしているのですが
とっても素敵なコメントにまた頑張ろうと思いました!

もしよければ、また読みにきてください
【2011/01/13 10:16】URL | しおりん #-[ 編集]
秘コメのYぴさんへ
秘コメYぴさん、コメありがとうございます
うp遅くなってごめんなさい><

いつも読んで下さって本当に嬉しいです~
愛のこもったコメントにいつも励まされて
また書こうと頑張れます!!

また時間はかかると思いますが
また書きますので読みに来てくださいねv-238
【2011/01/13 10:14】URL | しおりん #-[ 編集]
はじめまして。
しおりんさんの小説大好きです。
キュンキュンしながら拝見しています。
これからもお願いします。
私も妄想が止まりません。。。
【2011/01/13 09:20】URL | sen #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2011/01/12 19:51】 | #[ 編集]















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