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バレンタインデー前夜




恋人たちの大切な日

それ以上に、私たちにとっては重要な日

…祐は、覚えているのかな



この先妄想小説となります
ご理解のある方のみ、お進みくださいませ












嫉妬しないわけじゃない
でも、それを出すわけにはいかないじゃない

バレンタイン前の最後の練習で大量のチョコを持って帰ってきた
サッカー仲間の可愛い女の子達からもらったチョコを美味しそうに
それも彼女の前で食べるなんてどうかしてると思う
「しおもいる?」
そういって差し出してきた明らかに本命チョコに
このサッカーバカは気付いてるんだろうか
「ずいぶんいっぱいもらったんだね」
「だねー」
「こんなにサッカー仲間に女の子がいるなんて知らなかった」
「うん、まぁね」
テレビを見ながらチョコに夢中で私の方を向こうともしないし
本当にさすがにムカツク
「こんなに食べたら太るし、今年はもういらないや」
「え?」
「あ、しおがくれるんだったらチョコはやめてね」
「…」
な、なにこの自己中男
意味わかんないんだけど、本当に


そのあと私がずっと不機嫌なのを気付く様子もなく
楽しそうに親友と長電話をしていた
そんなに話すことあるんなら、会ってこいよ
「うっざ」
言い返せない自分にもいらつくし、それに気がつかない祐にも腹が立つ
やっと電話を終えたと思ったら、さっさとお風呂に入ってしまった

…時々すごく不安になる
あまりにも私に対して温度差が激しい時
もう愛されてないんじゃないかと
本当に本当に怖くなるの


「あ、バレンタインは仕事だから」
そういってさっさとベッドに入ってしまった
「…反抗期?」
私への当てつけなんじゃないかと思うほど祐の行動が怪しい
しかもなんだか怒ってる、みたい?
私がベッドに入ると、いつも後ろから抱きしめてくれるのに
今日は背中合わせのまま
祐と付き合ってから、自分がこんなにも弱い人間だと気付いた
それまでは割と楽観的だし、割り切るタイプだから
恋だの愛だので不安になることなんて、あまりなかったのに…


今日の自分の何がいけないのかばかり考えて、夜も眠れない
嫌われるのが怖くて怖くて、でもそれを見せてはいけないの
…重荷になってはいけないの
きっと女の子たちからのチョコを見て、私が不機嫌だったからだ
いつもは気にしてないフリが出来るはずなのに
やっぱり祐は重い女の子じゃダメなんだよ・・・


次の日、朝早くから祐は撮影に行ってしまった
いつもは「いってくるね」と言ってほっぺにキスをしてくれるのに
やっぱり今日も怒ってるのかな?
こんな時、どうすればいいんだろうか
可愛く謝ればいいの?それとも祐が許してくれるまで合わない方がいい?
今日は部屋にいていいのかな?
そんなことばかり考えて、頭の中がぐちゃぐちゃ
「…出かけよ」
気分転換に買い物でもして、自分を取りも出さなきゃ
でも、街に出たのは大きな間違いだった
「…うっわ」
バレンタイン一色の街に一気にテンションが下がって行くのがわかった
いらないって言われたのに、あげられないよ
そう思いながらふらりと立ち寄った下着屋さん
「新しい下着でも買ってテンションあげようかな」
「何かお探しですか?」
いかにも出来る女代表の店員さんに声をかけられた
「あ、いえ」
「バレンタインですもんね」
そうほほ笑まれても、私には無縁ですよ…
「いえ、彼氏にいらないと言われまして」
「あ、だから落ち込んでらしてるんですね」
わかりやすいほど態度に出てたのか
「ふふ、きっと嫉妬されたんじゃないでしょうか」
「嫉妬?」
「ええ、彼女さん見た目よりも可愛らしいみたいですし」
…私可愛いなんてめったに言われないんですが
「大丈夫ですよ、きっといいバレンタインになります」
「はぁ」
お姉さんだけが満足げに笑うだけで、何がさっぱりわからなかった
「私が下着を選んでもよろしいですか?」
「あ、お願いします」
そういって店内を物色して、淡いピンクのフリフリの下着を差し出してきた
「…これですか?」
「ええ」
「ちょっと私には可愛らしすぎる気が」
というか恥ずかしくて着れない
「大丈夫ですよ、きっと彼氏さんが喜ばれます」
店員さんの気迫に負けて、結局他にも二着買わされた
「…あのお姉さん、商売上手だな」
綺麗にラッピングされた袋を見つめて、少し背筋が伸びた気がした


「それで、最近の祐はどう?」
「撮影も順調ですし、体調も万全ですよ」
久しぶりに祐ママからランチのお誘いを受けて、スーくんと三人でテラスでランチ
「違うわよ、あなた達二人の事」
「あ、特に問題は」
「あったんでしょ?」
なぜか私たちは喧嘩した次の日に連絡してくる祐ママはエスパーなのかな
「…なんだか怒らせてしまったみたいで」
「あの子は昔から自分の思い通りにいかないことには、怒りやいのよね」
「…確かに」
「だからきっとあの子が勝手に怒ってるだけだから」
「そうですかねー」
「大丈夫よ、私はしおちゃんの味方だから」
ものすごく祐ママに信頼されてる分、期待は裏切れない
「頑張ります」
そういうと祐と同じようにやさしくほほ笑んでくれた
やっぱり親子なんだなーって思う
「あの、聞いてもいいですか?」
「なに?」
「お母さんにお会いした彼女って、私が初めてではないですよね」
そういうと大きな目をパチクリさせた
「あれ、祐言ってないの?」
「はい、何も」
そう言うとなんだか考え込んでしまった
「私が言っていいのかわからないから、祐に聞いた方がいいわよ」
「そうですか、すいません」
「大丈夫よ、大丈夫」
祐ママがあまりにも迷いなく言うものだから、本当に大丈夫な気がする
「一応息子の味方もしておかないとね」
「ふふ、はい」
「あの子、器用な子じゃないから浮気は出来ないわ。それは信じてあげて」
「…わかってます」
「ふふ、そうよね」
そういって幸せそうに笑う祐ママをみて、私も少し勇気が持てた


スーくんを連れて帰って、部屋の掃除をしてあっという間に時間が経つ
21時を過ぎても何の連絡もない、今日は遅いのかな…
明日がバレンタインデーなわけだし
当日がダメなら、せめてその前には渡しておこうと思ったのに
チョコが嫌だと言ってたからスイートポテトにしたんだけど、ダメかな
「ふう…」
「ただいま」
「あ、おかえりなさい」
いつの間にか入ってきてて気がつかなかった
それに、私と目を合わせてくれない…
「俺明日も早いから、もう寝るね」
そういってベッドに向かってしまう祐の腕をとった
「ごめん、すぐ終わるから」
二人でソファーに腰をおろしすと、急に緊張してしまった
「なに?」
「あ、えっとね」
「ん?」
「明日仕事だって言ってたから、今バレンタインの渡しておこうと思ったの」
「あーなんだ。朝置いといてくれればよかったのに」
「そ、っか。ごめん、気が付かなかった」
「いいよ、今でも」
「あ、うん」
もうどうでもよかった
私の贈り物なんか、最初っからいらないことなんてわかりきってたじゃない
「はい、これ」
可愛らしく自分でラッピングしたイタイ箱を手渡した
「…」
「…」
でも受け取ろうともしないなんて、失礼すぎない?
「ごめん、いらないよね」
「え?」
「いらないって言われてたんだし、気にしないで」
そういってゴミ箱に投げ入れた
「し、しお」
「明日も早いんだし、もう寝て?」
作り笑顔で言い放った後、私はコートを取って玄関に向かった
「ちょ、待って」
「ッツ離してよ!」
「ごめん、しお。俺が悪かった」
「もういい。さっさと捨てて?他に好きな人が出来たとか、言えば?」
「は?」
「お前なんかいらない、って言えばいいじゃない」
「聞けって」
「遠まわしにそんな態度、ひどいよ!」
そういってボロボロ泣きだした私を見て、ひどく顔を歪めてしまった


「別に他に好きな人が出来たわけじゃない」
「…」
「しおを捨てたりなんて、絶対しない」
「…」
「…俺が勝手に怒ってただけなんだ」
「何に?」
「俺、本当にしおが俺のこと思ってくれてるか不安で」
「な、んで」
「いつも優しくて気が利いて、俺に黙ってついていてくれるこんないい子が」
「…ん」
「俺なんかでいいのかって」
「そんなこと」
「俺はどんな我儘でも聞いてあげたい、愚痴だって聞いてあげたい。
でもしおは、俺が何を言っても怒らないし、弱音だって吐かない」
「だって」
「そんなの、俺愛されてるのかなって」
「…ふざけないでよ」
「え?」
「そんなことで怒ってたの?」
「うん」
「好きに決まってるじゃない!好きで好きで仕方なくて」
「ん」
「だからこそいい女だと思われたくて、嫌われたくなくて」
「うん」
「そんな努力を大切な日にぶち壊すなんて…」
「ごめん」
「祐のバカ、本当にバカ」
「ごめんって」
「不安に、させないでよ」
そう言うと、力いっぱい抱きしめてくれた
「しおを抱きしめないと、夜も眠れない。こんなの、俺らしくないのに」
「…バカ」
「それに、俺より先に圭にチョコ渡すなんて許せない」
「え?」
「…一昨日、学校で渡したんでしょ?」
「私の友達がね」
「あれ?」
「もしかして、それで怒ってたの?」
「うん、ごめんね」
「私が他の人にあげるわけないじゃん、まったく」
「だって圭が言ってたんだもん。
それからしおが今までに渡してきたチョコにもムカついちゃって」
…店員さんの言ってた通りか


「しおに酷い事ばっかり言った。ごめんね」
「本当だよ、危うく怒るとこだった」
「いや怒ってたよ」
「ふふ、忘れて?」
「俺怒ってるしおも好きだけどな」
「…」
「しお?」
「本当に私の事、好き?」
「…ちゃんと教えてあげるよ」
そういってベッドまで連れて行ってくれた
「でも、明日ずっと仕事なんでしょ?」
「ふふ、あれウソ」
「うそ?」
「俺だって大切な日ぐらい、好きな子と過ごしたいよ」
「そんな」
「だからさ、しお」
「うん」
「俺と初めてのデートをしませんか?」
「え?」
「一緒に買い物に行って一緒にご飯を作るの。楽しそうでしょ」
「…うん」
「それでね、俺のオススメのワインとしおがくれるチョコでムード作るの」
「…うん」
「そのあと、一緒に」
祐の言葉を遮って抱きついた
「…ありがとう」
涙がでるほど嬉しくて、すごく素敵なプレゼントだ
「バレンタインもだけど、俺達の記念日なんだから忘れないよ」
抱きしめ返してくれる腕がとっても温かくて
くれる言葉すべてが光り輝いてた


「俺と一緒に、バレンタインすごしてください」
「…はい」



願うのは、いつも同じ

毎年一緒に祝えるように、気持ちが変わらずいられるように

この温かさが消えてしまわないように



「私を、一番に愛してね」


end


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カテゴリ : 【ラブラブ小説
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キューポップさんへ From:しおりん

キューポップさん、こんばんは。
はじめまして、コメントありがとうございます☆

小説読んでいただいてありがとうございます
あえてバレンタイン当日ではなく
前日の二人の様子が書きたくて…
感動していただけたなんて、本当に感無量です。

また読みに来て下さると、嬉しいです♪

From:キューポップ

しおりんさん、こんにちわ。
はじめまして。
何度か見ていました。
妄想小説、超やばかったです!!
感動して読んでるうちに涙が出て来ちゃいました・・・。
これからも楽しみにしています。


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キューポップさんへ
キューポップさん、こんばんは。
はじめまして、コメントありがとうございます☆

小説読んでいただいてありがとうございます
あえてバレンタイン当日ではなく
前日の二人の様子が書きたくて…
感動していただけたなんて、本当に感無量です。

また読みに来て下さると、嬉しいです♪
【2011/02/17 00:23】URL | しおりん #-[ 編集]
しおりんさん、こんにちわ。
はじめまして。
何度か見ていました。
妄想小説、超やばかったです!!
感動して読んでるうちに涙が出て来ちゃいました・・・。
これからも楽しみにしています。
【2011/02/15 16:52】URL | キューポップ #-[ 編集]















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きっともっと素敵な事が起こるはず!
私は祐也を信じるだけです。

どうかたくさんの方が笑顔でいれますように。

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